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今日もNOT FOUND

雑感と考察とも言えない何かを不定期に

願わくはこれを語りて以下略

もののけ姫とかトトロとか樹木の描写で語られることが多いけど

巨匠;宮崎駿監督は水の表現も何かこだわりを感じさせるよね

崖の上のポニョ津波とかもすごいけど

千と千尋の神隠し、コハク川に落ちた時の表現とかやばいですよ

 

何が何だかわからないまま目の前に広がる水

体に付着していた空気が先に泡となってのぼっていく様子

 

用水路に落ちたことのある身としてはそのリアルさにともかく驚きました

僕はカミサマには出会えなかったけれど、水の中から見えた陽の光

これがなければ浮上できず、混乱して溺れていたかと考えるたびゾっとするね

www.sankei.com

 

皆様ご存じ大都会岡山市には用水路が張り巡らされてまして

ナマズだかカエルとかザリガニとかの生き物が割と身近でした

特に畦に穴をあけるザリガニは農家の人に嫌われていて

遊びで捕まえただけで農家のおっちゃんに褒められたりすることもあったりして

 

以下は僕が友人から聞いた話なのですが

夏のある日、友人Yはやることもないのでザリガニ釣りをすることにしたと

家からタコ糸を持って来て、その辺のタニシをつぶしてくくりつける

用水路や田んぼのやスキマに垂らすとザリガニが釣れる

 釣れたやつの尻尾をむいで釣り餌にするともっと釣れる

これを繰り返すうちに家から持ってきたバケツ一杯とれた

遊びで釣ったものの家に持って帰るのも面倒であるし

バケツ一杯のそれを逃がすところを農家に見られたらうるさいし

と、Yが軽く困っているところに後ろから声がする

「よーけ釣れたなぁ」

振り返ると近所では見かけたことのないおじさんがにやにやしながら立っている

「これもらってえーか?」

間髪いれずにおじさんはそう続け、返事をまたずにバケツに手を突っ込み

 

一匹のザリガニを手に取り、殻をむいで

甘エビでもちゅるんとすするように食べてしまった

「生が一番うめーんじゃ」

 

全部あげますと告げてバケツごとその場を立ち去ったYによると

おじさんの身なりなどに特におかしいところは無く

周囲の大人に聞いてもそんなやつは知らんと言うばかり

ただ、空のバケツは次の日の朝には家の門の前に置いてあったそうな

 

まだ岡山にイオンが出来る前の話だそうです (了)